紅茶の等級 |
紅茶の話しでよくグレード(等級)を耳にします。このグレードとはどのようなものかご存知ですか?大きく分けて次の3つに分ける事が出来ます。
1)フルリーフタイプ・2)ブロークンタイプ・3)ファニングス&ダスふつう等級と言うと等級の高いもの=高品質・等級の低いもの=低品質というイメージがあります。しかし、紅茶のグレードとはそのような品質の劣等ではなく茶葉の大きさによりグレードを決定します。ということなので等級というより、サイズと呼ぶ方がイメージが湧くのではないかと思います。
1)フルリーフタイプ ・・・名前のとおり全葉。つまり茶葉をカットしていないもの。グレードの中で一番茶葉の大きさが大きいものです。 2)ブロークンタイプ ・・・茶葉をカットして細かくしたもの。 3)ファニングス&ダスト・・・ 茶葉を粉砕してもっとも細かくしたものです。大きさとしては約1mmぐらいです。 この通り決して品質の優劣によっての等級ではありません。 |
なぜ等級区分があるの? |
それは大きさがまちまちの茶葉で紅茶を蒸らした時最高の紅茶が出来ないからです。 お料理される方はご存知たど思いますが、火のとおりやすい物と、とおりにくい物の2種類を同時に炒めたとします。火のとおりにくい物が丁度いい具合の時には火のとおりやすい物は焦げています。 逆に火のとおりやすいもが丁度いい時は火の通りにくいものは十分に火が通っていません。そのため先に通りにくい物を炒めてしばらくして通りやすいものを入れ、同時に出来あがるようにしますよね。 紅茶も同じ事が言えます。茶葉が大きいと蒸らす時間が長くなり逆に茶葉が細かいと蒸らす時間が短くなります。ある程度茶葉の大きさが同じだと蒸らす時間を一定にすることにより、安定した味が出来るのです |
紅茶のリーフの呼び方 |
お茶の木は枝の先端から根元の方にいくにしたがって葉の大きさが変わっていきます。この一本の枝の葉の生えている場所により名前が違います。 枝の先端 :フラワリー・オレンジ・ ペコー :オレンジペコー 枝の中間 :ぺコー:ペコスーチョン 枝の付根 :スーチョン フラワリー・オレンジ・ペコー(F・O・P) ●お茶の木の一番先端の部分。小さく柔らかい葉。この部分が多く入っていると高級とされている。 オレンジーぺコー(O・P) ●F・O・Pより下にあり、大きさも細長く硬い葉である。 ぺコー(P) ●OPの下にある葉です。大きさは太くて茶水の色は濃い目です。 ぺコー・スーチョン(P・S) ●ぺコーの下にある葉で太くて短いものです。 スーチョン(S) ●太い葉で下の方に生えている茶葉です。 このように葉の位置や(葉のサイズ)により茶葉を区分します。この中で特に有名なのは「オレンジ・ぺコー」ですね。よく耳にしますし、紅茶の缶ジュースにも結構多く存在します。れは紅茶の種類ではなく紅茶の等級の名称です。実際紅茶屋で紅茶を見てみると「アールグレイ・オレンジ・ペコー」というな商品が置いてあるのに気が付くと思います。これはオレンジペコーを使用しているアールグレイという紅茶という意味です。 |